03 CROSS TALK_THEME 02

プロジェクト座談会

SPEAKER/PROJECT

※掲載社員の所属は取材当時のものです。

  • O.M
    2019年入社
    人事サービス事業部
    人事業務部
  • K.A
    2019年入社
    財務サービス部
  • W.K
    2017年入社
    総務サービス事業部
    ファシリティマネジメント部
  • M.M
    2020年入社
    事業推進部
プロジェクト概要
今回紹介するプロジェクトは、各部署から選ばれたメンバーが入社1年目から5年目の社員教育について話し合い、教育制度の強化を図ることが目的。約半年間かけてさまざまなテーマについて意見を交わし、研修の提案や研修を受けやすい仕組みづくりに取り組んだ。普段は異なる部署で働くメンバーがどのようにまとまり、答えを導きだしたのか。その過程や心境を振り返る。
THEME 01

「新入社員の力になりたい」 という想いが 原動力となって 原動力となって プロジェクトに参加

プロジェクトメンバーに選ばれたときの心境は?
W.K
「自分に務まるの?」という気持ちでした。というのも、SCREENビジネスエキスパート(以下:BEX)はずっとグループ企業からの出向社員が大半を占めていて、新卒採用を行ったのは私が入社した2017年からなんです。当時はまだ教育体制が整っていなかったため、新人・若手社員にとってどんな研修が有効なのか、明確なイメージを持てず不安でした。しかし、自分の経験を研修に反映させることで、これから入社する社員の力になりたいという気持ちに変わっていきました。
O.M
私も上司からプロジェクトの話をいただいたときは不安でしたが、会社の未来を担う若手社員が教育体制づくりに参加するというBEXの方針を聞いて、自分もそこに加わりたいと思い、プロジェクトに参加しました。
K.A
私は他社で3年経験を積んだ後、BEXに転職したので、前職の教育体制の良かった点・そうでなかった点を参考にして、新入社員教育の強化に貢献できればと思いました。また、普段の仕事では若手社員と一緒に働く機会があまりなかったため、年齢の近いメンバーのみなさんと一緒に取り組むのが楽しそうだなと思いました。
M.M
プロジェクトの話を聞いたときは、うれしさ半分、不安半分でした。プロジェクトの内容自体はやりがいのあるものだと感じていたのですが、私はプロジェクトを統括する事務局担当でもあったので、その役割を果たせるのか自信が持てませんでした。でも、入社してから社員教育に携わってきた経験もあったので、みなさんの意見を聞いて改善につなげたいという気持ちが上まわりました。
K.A
一般的に通常業務以外の活動というと、仕方なしに参加するというイメージがあるかもしれませんが、このプロジェクトではメンバー全員、すごくポジティブな姿勢でしたね。
THEME 02

「成長するためには何が必要か」 とことん話し合い、 BEXマインドを発見

プロジェクトはどのように進めていきましたか?
M.M
月に1回のペースで全7回定例会を開き、さまざまなテーマについてプロジェクトメンバー8名が2つに分かれて、グループワーク形式で話し合いを行いました。話し合いでは毎回ファシリテーター、タイムキーパー、発表者、書記の役割を決めてスムーズに進行するように工夫しました。テーマは、「仕事ができる先輩と自分の差って何だろう」、「自分が成長できたと思う経験について」、「成長キーワードの定義・アプローチ方法を考えよう」などがありました。
O.M
1回目の定例会では、それぞれのメンバーが「顔と名前は知っているけれど…」といった感じだったので、最初はみんな手探り状態でしたね。
W.K
でも、しばらくすると話に熱が入ってきて、「もう終わり?」という感覚でした。メンバー全員予想以上の盛り上がりだったんじゃないでしょうか。
M.M
初回はキャリアを積んだ先輩社員がファシリテーターを担当してくださったおかげでスムーズにディスカッションが進み、事務局担当としても手応えを感じました。ところで、定例会では毎回異なるテーマについて話し合いましたが、特に印象に残っているテーマはありますか。
K.A
先ほどM.Mさんが例に挙げた「自分が成長できたと思う経験について」は印象に残っています。それまで自分の仕事について他部署の方と話す機会がなかったので、とても新鮮でした。また、自分の経験を話すために振り返ることで、実行できていること・できていないことの整理ができました。
W.K
新人の頃は目の前の業務を行うことで精一杯なところがありましたが、プロジェクトがきっかけで振り返りを行うことができ、反省点だけでなく、「これを実行したから成長できた」という要因も発見できました。
O.M
自分の強みと課題が明確になりましたね。そして他のメンバーの経験を聞いて、「そんな大きな役割を担当しているの!」と刺激をもらったり。
K.A
そういったメンバーの経験を聞くことはとても勉強になりました。
M.M
もうひとつ挙げたいのが、「仕事ができる先輩と自分の差って何だろう」というテーマ。こういうテーマの場合、自分ができない点にフォーカスしてしまい、どんどん気持ちが落ち込んでしまいがちですが、定例会では「先輩はどのように課題に取り組んでいるのか」、「どうすればそのような姿勢が身につくのか」まで掘り下げ、先輩方のお話を聞くことでロールモデルの幅が広がりました。
K.A
少し話は逸れるかもしれませんが、定例会全体を通して言うと、1回目は比較的話しやすいテーマが設定されていて、そこから内容を掘り下げていき、後半は具体的な研修内容や研修を受けやすい仕組みについて考えるという流れになっていたので、有意義な話し合いができたと思います。
O.M
そうした話し合いで意見が一致したのが、BEXの社員は自分の担当業務を果たしたうえで「まわりの仲間に何ができるか」を考える、ホスピタリティ精神をもっていること。このマインドは、これから入社する方々にも受け継いでもらいたいし、社員教育でそうした力を育む研修を導入してもよいのではないかと考えています。
THEME 03

さまざまな課題を乗り越え、 自分たちで考えた提案をかたちに する

プロジェクトの活動で苦労したことは?
M.M
定例会の中盤からは新人・若手社員に必要な経験や力を洗いだし、それらを身につけるためのアプローチ方法について議論を重ねました。そして最終的に経営層や管理者に向けた総括発表を行いましたが、事務局担当としては「メンバーで話し合ったことをどのようにストーリーやゴールに反映するか」が難しかったです。教育というのは決まった正解がないので、BEXにマッチした教育を考えるように心がけました。
O.M
そうですね。研修内容は他の会社がどんなことをしているのかリサーチをして参考にしましたが、最後はM.Mさんが言ったようにBEX独自の内容にアレンジしました。そうしたなかで特に入社2年目、3年目の研修内容は悩みました。
W.K
他社がどんな研修をしているのか知ることは大事だけれど、それにとらわれず自分たちはどんな研修を受けたいのか考えるようにしました。
K.A
むやみに研修の数を増やすと焦点がぼやけてしまうので、新人・若手社員に必要な経験や力を伸ばすという軸からブレないように注意しました。
W.K
そうして研修内容が決まると、今度は「受講しやすい環境づくり」という課題が現れました。せっかく充実した研修を開いても、通常業務が忙しい時期で受けられなければ意味がありません。また、新入社員向けの研修であれば、新入社員が配属される少し前に開催するというように、研修内容と開催時期をリンクさせなければならない。こうした課題は各部署の年間スケジュールを確認したうえで、総合的にみて最適な時期に設定しました。
M.M
いろいろな意見がでて、それを限られた時間でまとめるのは大変な作業でしたが、こうした経験はこれからの業務でも役立つと感じています。
THEME 04

新入社員研修を“自分ごと”と
とらえることで自らも学ぶ

プロジェクトを通してどんなことを
得られましたか?
M.M
定例会の内容を踏まえて、「PDCAをまわす業務を目標管理に設定する」、「新人・若手社員に必要な“6つの力”を養う研修を追加する」、「1on1ミーティングの実施」という3つの方策を打ち出し、それぞれの方策について具体的な案を提案しました。上層部の方々からは、若手社員が主体となって提案をまとめたことを評価していただきました。今回のプロジェクトをポジティブに進められたのは、メンバーのみなさんが積極的に意見を発信してくださったおかげだと思います。
W.K
みんな“自分ごと”としてプロジェクトをとらえていたんじゃないでしょうか。
O.M
実際に新入社員の教育を考えることで、私自身もたくさんのことを学ぶことができました。やりがいでいえば、自分が所属する部署だけでなく、他の部署の方にも仕事などの相談ができる1on1ミーティングをはじめ、提案した施策がすでに実行されていることです。企画立案に携わった者として大きな達成感を感じます。
K.A
普段の業務では関わることのないメンバーと話すことで、業務内容だけでなく仕事に向き合う姿勢も知ることができ、視野が広がりました。そういう意味でも、また今回のような組織横断的なプロジェクトに参加する機会があれば手を挙げたいし、多くの人にもチャレンジしてほしいですね。
M.M
研修に関してははじまったばかりなので、これから効果を精査して、改善すべきところは改善して質を上げていきたいと考えています。まずは研修を受けた方の感想を聞きたいです。
W.K
少し前に問題解決の研修を受けたところ、すぐに業務で役立ちました。いやぁ、絶対に活用すべき!プロジェクトで得られたことは、自分の成功体験や反省点を振り返ることで、仕事に対する理解力や計画力の重要性を改めて理解できたことです。研修をはじめとする社員教育で、若手社員がこうした力を身につけることを期待しています。
THEME 05

プロジェクトはスタート地点、 今後の成長のきっかけにしたい

これからチャレンジしたいことは?
O.M
自分の知見を広げて、会社やSCREENグループに貢献できる社員に成長することが大きな目標です。その一歩として、企画や改善を担うリーダーとして業務を進められるようになりたいと考えています。また今年はじめて後輩ができ、育成を経験させていただきました。やってみてわかったこともあるので、今後も力を入れていきたいです。SCREENグループは教育制度が整っていて、BEXも今回のプロジェクトでさらに研修が充実したので積極的に活用したいです。
K.A
プロジェクトはひとまず終了しましたが、社員教育の取り組み自体はこれからも続いていくので、新人・若手社員の意見を取り入れながら、より良い研修が受けられる環境づくりができればと考えています。
W.K
私は工場建設など規模の大きい工事に関わることがあり、今はサポートの役割を担当しているのですが、今後はみんなを主導するポジションでひとつの工事を最初から最後まで担当できるようになりたいです。そのためには、主体性をもって仕事に取り組むことが大切だと考えています。
M.M
目標のひとつは、SCREENグループ国内子会社合同の研修の企画・実施に取り組むこと。もうひとつは、社員のみなさんに教育制度や研修の重要性・有効性を認識していただく活動に力を入れることです。多くの課題をクリアしていく必要がありますが、チャレンジしていきたいと思います!